「好きな花の名前が言える」社会づくりのためスタートした、「私と花の 10 の物語」プロジェクト。
「あなたの 1 番好きなお花は何ですか?」という質問から、理念をもって活躍する100名の人生を深堀り。
HANANINGENの創始者であるフラワーアーティスト清野光との発芽及び対談を通して、広く社会に向けて新しい価値観を伝えていくことで、それぞれの物語・経験のレンズを通して見る「自然」。
多くの人が改めて自然について考えるキッカケを作り、あなたが蒔いた「気づきの種」がいつかどこかで満開のお花になるように。
なぜ自然の事を話すんだろう? そんなにかわいいお花があったんだ。 地球の未来のこと、少し考えてみるきっかけになりますように。
vol.2 バレエダンサー 飯野萌子 ×フラワーアーティスト 清野光
Q1 1番好きなお花は何ですか?
飯野:私の一番好きなお花は紫陽花です。
Q2 その理由は?
飯野:紫陽花って普段から見かけるので、すごいよく目にするっていうのもあるんですかね。
お花が一つ一つ小さいのが集まって、ブーケになってる感じが可愛くて、見た目がすごい好きです。
生活の中で身近にあるお花が好き。
犬を見て「愛おしい」と感じる感覚と似ているんです——。
Q3 他に好きなお花は?
飯野:紫陽花のほかに私は、チューリップが同じくらい好きですね。
見た目ですねやっぱり。見た目のビジュアルが、やっぱ同じで好きですし、常に身の回りに、近所にも咲いていたりとか、よく見かけるんで、目がそこに行くというか。
あとは私、花言葉がたくさん書いた本をもっていて、それでそれぞれのお花がもつメッセージを調べるのも大好きなんです。
清野:チューリップ激カワだよね。
飯野:かわいいですよね。
なんなんですかね、あの癒される感じの。「愛おしい」みたいな感じが、私にとっては犬を見る感じと一緒なんです。
Q4 普段の活動を教えてください
飯野:私はバレエ団に所属して、今はソリストとして舞台に立って踊っています。
Q5 どのバレエ団に所属していますか?
飯野:東京の新国立劇場バレエ団というところがあるんですけど、知ってますか?
清野:知ってます。
飯野:そこで働いております(笑)
清野:結構ガチガチですねやっぱり。
飯野:そうですね。意外と日本ではわりかし、しっかりとしたバレエ団です。
Q6 ソリストはいつから?
飯野:最近なったばっかりなんです。
ほんとにここ一年くらい前に、やっと昇格させて頂き、今となっております。
清野:なんか、なかなか人生でソリストの友達ってできないですよね。
飯野:そうなんですかね?
Q7 ドラマで例えると、ソリストのポジションとは?
飯野:ドラマでいうと、プリンシパルという主役の方がいて、その次の次くらいの、ちょいちょい出てくるな、みたいな感じですかね。
ちょっといいこと言う的な感じのポジションなんです。
清野:じゃあ主役の親友でいいですか?
飯野:そこらへんにしておきますか(笑)
Q8 ソリストバレエダンサーのスケジュール
飯野:舞台は大体9月からシーズンが始まるんですけど、そこから大体、6,7演目がワンシーズン。
それを30~40公演くらい全体でやってるんですかね。ちゃんと把握できてなくてごめんなさい(笑)
その日の空気、自然のにおい、周りの景色———
自然の景色を見て感情を豊かにすることで踊りの表現が広がる
Q9 バレエダンサーと自然の接点とは?
飯野:かっこよく自然活動とか、そういうのは全くもって、申し訳ないんですけどやって無いんですよ。
やって無いんですけど、でもやっぱ踊るときの感情としてそうゆう感覚ですかね。
身の周りの自然を感じるじゃないですけど、その日の空気だったりとか、においとか、周りの景色ですかね。
そういうものを、自然の景色を見たりして感情を豊かにしておくというか、その気持ちが一番、頑張ろうっていう気持ちにもつながってくるというか…そういうところで自然を感じています。
Q10 自然と人類が共存するには?
飯野:むしろそれ聞きたかったんですよね。
どうしたらそうゆう共存できるようになるのかなという、それは逆に聞いてみたいと思って来たんです。
清野:まあ、今まさに共存してますよ、頭。
飯野:そうですね、今まさに!はじめて!共存出来ているんですかね!これは
清野:ぼく個人の意見なんですけど、共存を強制できないというこの便利な時代と、便利にすれば温暖化が発生するという時代なので。
僕自身はこういう植物を身近に触れさせて、写真や思い出に残して地球のことを考える入口をプレゼントするっていう役目だと思ってHANANINGENをやっていて。
動物が生きていける地球がなくなっていく、ということを頭にちょっと入れておくだけでも、次元の違う生物が、昆虫とか花とかが動かない限りは、僕たちはきれいな空気を吸えないっていうのが原点なので…
そういうことを理解して欲しいと伝えていく、とういうことに僕は、頑張ろうかなっていうタイプです。
飯野:素敵です。今のお話聞いて、私もなんかそっち寄りで考えたいなって、今勉強になりました。
プラスチックとか、そういうのを削減するとか、気を付けようとはするけどそこに対してかっこよくやってやろうみたいなことは、たぶん私そんなに出来るタイプではないので。
清野:でも、飯野さんはエンターテイメントと芸術の世界にいる方なので、タイトルで変わるかもしれないけど、自然の表現するとか、体を使って表現する人たちは出来るのから羨ましいなって、いっつも。
僕は花や植物がないと何にもできないので。
飯野:でも結局私たちも体で、でもそれがお花で表現するっていうのも一緒だと思うので。私はお花で、光さんみたいに表現することは全然皆無なので…
清野:お花はみんな出来ますよ、子どもでも出来ます(笑)
飯野:そんなこと言ったら、みんな子どもでもなんでも体動かして表現することは、こっちもできるんで!(笑)
清野:じゃあそんな感じで!(笑)鏡見てください。青が似合いますね。
飯野:わぁ!すごい!え、ほんとですか!?自分が今ブーケになってる気持ち!
飯野萌子 Moeko Iino
新国立劇場バレエ団 ソリスト
北海道出身。根本バレエ教室、ちだとしこバレエスタジオを経て、ロシア国立ノボシブルスクバレエアカデミーに留学し、2010 年に卒業。10年カザフスタン国際バレエコンクール第1位。12年新国立劇場バレエ団に入団し、16年ファースト·アーティストに昇格。『白鳥の湖』パ・ド・トロワ、『ドン・キホーテ』キトリの友達、W. イーグリング『眠れる森の美女』寛容の精、サファイア、アシュトン『シンデレラ』夏の精、ビントレー『アラジン』オニキスとパール、ウィールドン『不思議の国のアリス』アリスの姉妹たちなどを踊る。21年ソリストに昇格。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/nbj/
コメント