vol.5 AWAKE& 代表 濱島優里『学ぶことで選択が変わり、生活が変わる』- HANANINGEN 私と花の10の物語-

エシカル スクール

「好きな花の名前が言える」社会づくりのためスタートした、「私と花の 10 の物語」プロジェクト。
「あなたの 1 番好きなお花は何ですか?」という質問から、理念をもって活躍する100名の人生を深堀り。
HANANINGENの創始者であるフラワーアーティスト清野光との発芽及び対談を通して、広く社会に向けて新しい価値観を伝えていくことで、それぞれの物語・経験のレンズを通して見る「自然」。
多くの人が改めて自然について考えるキッカケを作り、あなたが蒔いた「気づきの種」がいつかどこかで満開のお花になるように。
なぜ自然の事を話すんだろう? そんなにかわいいお花があったんだ。 地球の未来のこと、少し考えてみるきっかけになりますように。

今回は、エシカルライフスタイルを学ぶオンラインスクール「AWAKE&」代表の濱島優里さんが登場。

目次

AWAKE& 代表 濱島優里 ×フラワーアーティスト 清野光

Q1 好きなお花はなんですか?

濱島:私が1番好きなお花は「白バラ」です。

母がよく花を家に飾るので、実家にたくさん花瓶があって、色々な所に色々なお花飾ってあるんですけど、その中でも白バラがあると、とても空気が澄んだ感じになったり…母も好きですし私も好きです。

そして、花言葉が「純粋」みたいな意味があるんです。
「純粋でいること」というのを結構人生の中では大事にしていて、小さい頃ってあんまり考えずに真っすぐに夢を見ていたのが、大人になって、この辺で良いよねって妥協したりだとかすることが増えると思うんです。

なんかそうではなくて、私は今もいくつか夢があるんですけど、そうゆうのを諦めないで持ち続けたいし、人生に対して妥協しない気持ちを忘れたくない。っていう感じですかね。

エシカルなライフスタイルを学ぶオンラインスクール
AWAKE&(アウェイクアンド)

Q2 現在の活動について教えてください。

濱島:AWAKE&(アウェイクアンド)というエシカルなライフスタイルを学ぶオンラインスクールを創業して運営しています。

このスクールは、エシカルに関連する様々なトピックを動画で学ぶことができ、例えば気候変動であったりアニマルライツであったり、あとは難民理解だったりLGBTについてとかあと、ホリスティックヘルス、スローライフと、たくさんコースがあって

一概に環境問題というだけではなく、「人生を通してどんなふうに良く生きられるか」をテーマにしてるんですけれども、その動画で視聴できるスクールは、より実践してもらえるように毎月エシカルギフトっていうのを贈っていて。
たとえば今月だと有機野菜のセットだったり実際に生活に取り入れて行動に移せるところまで設計できないかなとおもってそういう事業をやっています。

Q3 当初、葛藤はありましたか?

濱島:はじめは、そんなに大きな会社をつくりたいとか、大きくしたいとか思ってるわけでもなかったんです。

しかし、影響力は大きい方が解決出来ることも多くなるので、そこに自分の中に葛藤を感じていた時期があったんですよね。

私の尊敬している社会起業家そのトップの方から、「一人一人解決したい問題とか、アプローチしたいやり方は違う。自分にとって興味のある社会課題に取り組む、その挑戦者の数が増えればいい。」という話をされてたのを聞いて、肯定された気持ちがして少し楽になったというか…

じゃあ私は私の心地いい範囲でやれることやりたいな、と思えるようになりました。

Q4 今の事業はいつ始めたのですか?

濱島:2020年に会社を設立しました。

大人になるにつれて薄れていった、「社会問題」への怒りや関心。
2年前に出会ったドキュメンタリーで、プラントベースの生活に———。

Q5 エシカルな活動をはじめたきっかけは?

濱島:小学生のころから社会問題にはすごく興味があったんです。

環境とか貧困とかそういうのをたまたま知る機会があった時に、その時すごく怒ったのを覚えてるんですよ。

怒りが沸いてきて、でもなんかやっぱり自分も少しずつその気持ちが大人になるにつれて薄れていって。

もちろんビニール袋を断ったり、普段の出来ることはやっていたんですけど、大したアクションはしていなくて…。

それが、2019年にたまたま見たドキュメンタリーがあって、「畜産業と環境問題の関連を暴く!」といった内容の映画でした。当時、気候変動において畜産業のことを思い浮かべたことはなかったので、すごくびっくりして。

環境にいい生活をしているつもりが、お肉をバクバク食べていたので、あれ?ってなってしまって…そこから色々調べて、でもお肉本当に好きだったんですよね。毎食食べてるくらい。

朝から鶏のつくねとか食べてたんで。今一切食べてないです。

清野:じゃあ今はもうビーガン?ベジタリアン?

濱島:ビーガンまではいかないですけど、お肉は完全に食べなくて、プラントベースというか、植物性を主にしてるっていう感じですかね。

ヴィーガンの3つの柱「アニマルライツ」「環境」「健康」

Q6 日本にプラントベースの選択肢は十分にある?

濱島:東京にいる限りは結構大丈夫な感じはしています。

でも地方に旅行に行ったりすると、全然オプションがないというのはありますね。

私は当時渋谷で働いていたので、その映画を見てから、アポ帰りにヴィーガンレストランで食べるようになって、そしたらハマっちゃったんですよね。その可能性に。今まで知らなかった世界があるって気づいちゃって。

そこから関連してアニマルライツとか、その…ヴィーガンって、アニマルライツと環境と健康の3点の面でよく言われるんですけど、それぞれのことを調べだして、そしたらいろんなことが繋がってるなって気付いて。

1個に特化するんじゃなくて、そのつながりをちょっと探求したくていろんなコースをつくったって感じです。

Q7 「アニマルライツ」とは?

濱島:「アニマルライツ」は、「動物の権利」という意味です。

もう一つ「アニマルウェルフェア」という「動物福祉」の方と混ぜられちゃうこともあるんですけど…アニマルウェルフェアは、もしお肉を食べるとしても、よりベターな環境に育ったものを選ぼう。

アニマルライツは、できるだけ食べないほうがいい。という違いがあって、どちらも並行して進めるのがすごく大事なのかな、と思っています。

Q8 ライフスタイルを変えていく中での葛藤は?

濱島:さっきお肉大好きだと言ったんですけど、そのドキュメンタリーを見て急にお肉をやめたのではなくて、1年ちょっとくらいかけて、減らしていったんです。

なので起業するときギリギリやめたかやめてないかくらいの時で、自分自身もいろんな葛藤があったので、他の人もそうなんじゃないかなって。急に言われても・・・みたいな人もきっと多いと思うので、納得をもって自分のライフスタイルを少しずつシフトしていくためのひとつの材料として、自分自身が学びたいものを勉強できる場所がまだなかったので、それでつくった、という感じです。

Q9 自身の活動と自然との接点は?

濱島:最近気を付けているというか、大事にしているのはオーガニックを選ぶことです。

もともとオーガニック野菜って、おしゃれとか健康のイメージが強いと思うんですけど、それよりも環境のためにオーガニックを選ぶ、というのがもともとの考え方なので。

自分の健康だけではなくて、農業にも環境にもいろんな問題を与えているので、そういう意味でも循環している、すごく頑張ってる有機農家さんからお野菜を買いたいなと。実際もう何倍もおいしいので、いつも食べてます。

「知る」ということの大切さ。
学ぶことで、選択が変わり、生活が変わる———。

Q10 人と自然が共存するためには?

濱島:私はまず「知る」ということをとても大事にしています。

知らないで勘違いしていることが結構多すぎたな、と自分で気が付いたんですよね。

色々な例があるんですけど、さっきのオーガニックの話でも、それまでオーガニックを選びたいというのは、自分の健康のために少し高いもの買っておこうっていう考えだと、環境のためにっていうことを知らないと選択しない人も多いと思うんですね。

実際に何が起こっているのかということを学ぶと、選択が変わってきて、まずは知るっていうところをとにかく大事にしたいので、私は今のスクールを、出来るだけ続けてけたらいいなと思っています。

清野:ありがとうございました。

濱島:(鏡でHANANINGENが発芽した姿を見て)おおー、すごーい!
えーすてき!ありがとうございます!重たいですだいぶ。バラと一応変わった形なんですけどそれもスプレー花で出来上がってます。

濱島 優里

1993年生まれ。慶應義塾大学商学部卒。米Bryn Mawr Collegeに留学。学生時代から環境問題に関心をもつ。新卒で株式会社サイバーエージェントに入社し、広告の営業/運用に携わる。2018年より株式会社TABIPPOにて海外政府観光局や航空会社のプロモーションを担当。持続可能で倫理的な社会作りのために誰でも体系的に学べる環境を自分で作ると決意し、2020年11月株式会社Twenty-Twoを設立。2021年よりエシカルなライフスタイルを提案するオンラインスクール「AWAKE&」を運営。

https://awake-and.com/
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